紅茶の味噌煮込み

オックスフォード留学記

オックスフォードカレッジ紀行①:St. Antony's College

以前の記事で「これから色んなカレッジを順番に紹介していきます」などと言ったにも関わらず、結局その後1ヶ月近くも更新していなかった。というかブログの更新自体にかなり間が空いてしまっている。博士課程1年目の終わりに出す研究計画書のドラフトを春休み中に書き上げたいと思っていて、結構集中してやっているため、なかなかブログに手が回らず。

いずれにせよ、やっと今日思い立ったので、第一回、紹介するのが一番楽な自分のカレッジ、St. Antony's Collegeを紹介したいと思う。まず、名前はAntonyであってAnthonyではないことに注意されたい。他のカレッジの人も含めてあまりによくされる間違いだし、地図などにも誤記されているのを見かけたことがある。なお、頻繁にカレッジ入口の壁の"St. Antony's College"の字からAとnが剥がれ落ちるので、St. tony'sになってしまうこともある。Aとnがなくなった場合の対処法としては、お隣のSt. Anne's CollegeのAとnを剥ぎ取ってくるのが一番手っ取り早い。しかし、そもそもうちのAとnがなくなったのはSt. Anne'sに取られたからだという可能性も否定できない。

同カレッジは、1950年に、Antonin Besseというフランス人商人によって設立された、かなり新しい部類に入るカレッジである。歴史の長い有名カレッジとは違い、院生だけが所属できるカレッジで、かつ専門分野は社会科学と一部の人文科学に限定されている。なので比較的専門の近い院生が集まることになる。新しいカレッジは全般的に市の中心部から離れた場所に散財しているものなのだが、St. Antony'sもご多分に漏れず中心部よりはかなり北に位置している。スーパーに買い物に行ったりするには10~15分歩かなければいけない。

このカレッジが特殊なのは、カレッジ内に日本研究所、中東研究センター、アフリカ研究センターといった地域研究のセンターが設置されていて、国際関係論と地域研究に強い点である。手元にある資料によれば、現在政治国際関係学部に所属しているIRの博士課程76人のうち、24人がSt. Antony'sに所属している。カレッジは全部で38あることを考えれば、この割合がいかに高いかが分かるだろう。日本人研究者でもこのカレッジ出身の方は数多くおられて、ちょっと考えただけでも政治学関連で10人近く思いつく。 

専門分野を反映してか、非常に国際的で、イギリス人の割合は限りなく低い。学部生がいないのである程度落ち着いた雰囲気で、フレンドリーな人が多く、ソフト面では非常に満足できるカレッジであると思われる。もっとも、財政面ではあまり恵まれておらず、奨学金やグラントなども弱いので、その点ではあまり満足できないかもしれない。また、写真で分かるように、建物は図書館を除いて現代的で、いわゆるオックスフォードの通俗的なイメージとはかなり異なるだろう。というわけで、人が訪ねてきた時に自分のカレッジを案内する優先度はかなり低くなる。

というわけで以下写真集。以前に載せたものもあるかもしれない。

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中庭

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食堂

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コモンルーム

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唯一自慢できる建物、元教会の図書館

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マタタビ学の世界的権威