紅茶の味噌煮込み

オックスフォード留学記

ロンドンの一番長い日

昨日はロンドンに行ってきた。ロンドンはオックスフォードから電車で1時間ほどなのだが、オックスフォードという街は大きくない割に大抵の基本的なものは何でも揃うこともあって、この1年、留学前に予想していたほどには行かなかった。面白いのは、大阪という世界有数の巨大がちゃがちゃ都市に生まれ、東京という世界有数の巨大ごちゃごちゃ都市で6年も暮らしていたのに、ロンドンに行くと都会疲れするということである。別にロンドンが東京よりごった返しているとかいうことはないのだが、ロンドンからオックスフォードに帰ってくるとなぜかとても安心する。

昨日行った目的は、ロンドンにいる友達とランチをすることで、別の友達に教えてもらったソーホーの「Koya」といううどん屋に行ってきた。自分は日本食にそれほど強いこだわりがあるわけではないのだが、夏になってから冷たいうどんがどうしても食べたくなって、帰国したらまっさきに食べようと思っていた。しかしロンドンでフライングしてしまったのである。美味かった。

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生姜焼きなんちゃらうどん

うどんを食べたあとは中華街をぶらぶら歩いて、Sir John Soane's Museumという変な建築家の変なコレクションを集めた美術館に行って、その後バブルティーを飲みながら2時間ぐらいとりとめもない話をしていた。その友達は自分とは何のバックグラウンドも一致していないのだが、なぜか不思議と波長が合って、話題が尽きない。定期的に会いたくなる友達である。

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中華街のゲート。この街がどうやって形成されてきたのか、その歴史が気になる。

さてさて、問題はここから。ずいぶん長く話していたので、オックスフォード行きの電車が出るパディントン駅についたのが5時過ぎになってしまった。オックスフォード行きの電車を確認して改札を通ろうとすると、ゲートが開かない。一瞬戸惑った後、自分がやらかしてしまったことに気づいた。

私が買ったのはoff-peak return ticketで、ピーク時以外の電車にはどれでも乗れるというもの。しかし朝と夕方のピーク時には乗れない。で、5時台・6時台というのはまさにラッシュ時なのだ…

チケットオフィスに行って聞いてみると、ピーク時に乗るための追加料金は、新しいチケットを買うよりも高いらしい。なんじゃそれ。しかも、次のオフピーク電車は2時間後とのこと。万事休すと思われたが、もうすぐDidcot Parkwayという駅までのオフピーク電車があるので、余分に時間はかかるがそこから乗り換えればオックスフォードに行けるという。調べてみたら普通の倍の時間がかかるようだったが、背に腹は代えられない、それに乗ることにした。

電車は混雑していて、途中の駅まで30分ほど立っていなくてはいけなかった。1時間ほどでDidcot Parkwayに着いたのだが、そこでオックスフォード行きの電車を探していると、掲示板にプラットフォーム番号の代わりにBusと書いてある。意味がわからなくて係員に聞いてみると、今線路が工事中だかなんだかでバスで代替運行をしているという。何とかバス停を探して乗る。

30分ほどでオックスフォードに着いたが、ふと外を見るとどうも雲行きが怪しい。7月になってからほとんど毎日晴れていて、雨らしい雨は全然降っていなかったので、傘など持ってきていなかった。そもそもイギリスで傘が絶対必要になるような雨が降ることはあまりない。しかしみるみるうちに雨脚は強まり、バスを降りる時には日本のゲリラ豪雨並みの大雨になってしまった。

急いで雨宿りをして、どうやって帰るかを考えていると、もうすぐBanburyまでのバスが出る、とそのへんにいた係員が言っている。自分はBanbury roadの近くに住んでいるので、これは幸いと待ってバスに乗りこんだ。

しかし乗ってみて数秒後、ふととある疑惑が頭をよぎった。係員はBanburyとは言っていたが、一度もBanbury roadとは言わなかった。もしかしてこれはBanburyという道ではなく、Banburyというどこかの街へ行くバスではないのか…?急いで隣の人に聞いてみると、まさにその通りだという。Google mapで調べてみるとBanburyは35キロも先。バスはまだ発車していなかったので、急いで降り、辛くも難を逃れた。あぶない…

さてこれでバスで帰るというオプションはなくなってしまった。仕方なく、雨の中をずぶ濡れになりながら帰った。

友達に「みんなイギリスの電車ダメって言うけど俺はまだトラブルにあったことないんだよね」などと言っていた帰り道に、トラブル続きになってしまったわけだが、どういうわけかストレスは感じず、あー仕方ないなあ、という気持ちで対処できたのは、自分を褒めてあげたい。