紅茶の味噌煮込み

東京駆け出し教員日記

一時帰国

コロナ禍のイギリスからの帰国と隔離

一体誰が、「コロナ禍」などという言葉を使い始めたのだろう。少なくとも私は、今まで日常で「禍」という漢字が入った言葉を用いた記憶はほとんどない。「コロナ禍」というのは、「新型コロナウイルスが流行しているこの社会の状態」というのを、字数制限の…

自粛生活、その後

前回の更新からまた時間が経ってしまった。単調な自粛生活をしていると、時間が経つのは恐ろしいほど早く、日本に帰ってきてはや2ヶ月以上が過ぎた。4月の半ばくらいにはイギリスに戻れるかな、なんて考えていたのに、もう6月である。 その間何をしていたか…

種をまく:「コロナ時代」をどうしのぐか

「コロナ時代」を生きている。2ヶ月前には、中国が何だか大変なことになっている、という程度の認識だった。1ヶ月前には、日本を含むアジアに感染が広がり始めたことが心配になり、一方でヨーロッパではアジア人に対する差別や偏見が散見されるようになった…

冬休みの一時帰国

年末年始の一時帰国を終え、10日の夜にオックスフォードに戻ってきた。日本の冬はよく晴れいて、寒さもそこまで厳しくなく、ヨーロッパと比べると格段に過ごしやすい。夏はまったく逆になるので、冬に長く帰り、夏に短く帰る方が本来良いと思うのだが、学事…

一時帰国中の家問題

今年は学会があったこともあり、比較的長めに東京に滞在していたのだが、数日前に奈良の実家に戻ってきた。イギリスには8月後半に戻る予定である。長期留学の場合、どうしても留学先にいる期間が「本来」で、一時帰国中は半分旅行中のような、宙ぶらりんの状…

一時帰国中のSIM問題

大学・大学院留学生にとっては、5・6月のこの時期は、大学の学期が終わり、長い夏休みに入る時期だ。この時期に、日本に一時帰国しようという人も多いだろう。私もその一人である。 普段外国に基盤をおいて生活している私たちが、日本に一時帰国した際に困る…

出国前症候群

「あと3日で日本を出発して、留学先に戻る。次に帰国して家族や友達に会うのは、半年後だ。」―そういう夜に、「それ」はやってくる。 留学先にも大事な人達はいるし、生活も楽しいけれど、帰国した時のような心からの安心感、心の内奥に張り巡らせている膜が…

一時帰国しました

帰国前後のバタバタで更新が遅れていた。イギリスからフィンランドのヘルシンキに8月1日に飛び、そこで3泊して、4日の飛行機で日本に飛び、5日の朝に帰国した。成田空港内から一歩出ると、一瞬にして熱く湿った空気に全身を包まれ、日本の夏の底力をすぐに思…

日本に帰ると「現実」に引き戻される。

やはり東京にベースがないと、お金を出してどこかに泊まることになり、そのため無駄に散財してしまう結果になる。今回は東京の滞在期間を長く設定しすぎたようだ。奨学金などはポンドに変えてしまっているため、日本円の口座からはお金が流出するばかりなの…

一時帰国の罠

今週は大学の授業が始まって4週目だったが、木曜の統計の授業を以て今週も終わった。オックスフォードの学事暦は、8週間×3学期になっており、各学期にはMichaelmas、Hiraly、Trinityという何だかよく分からない名前が付いている。今学期はMichaelmasなわけだ…