紅茶の味噌煮込み

東京駆け出し教員日記

帰国後の日常

バタついた出張

夏の終わり、というか近年の場合いつが夏の終わりだかさっぱりわからなくなっているのだが、8月末に引っ越しをしてから、1ヶ月半ほどはわりあい落ち着いて過ごしていたのだが、10月半ばからまた忙しく出張をしていた。 今回はまずイスタンブールでワークショ…

A駅とB駅のあいだ

帰国してからなんだかんだと忙しくしているうちに更新が2ヶ月も滞ってしまった。7月半ばにイギリスから帰ってきたわけだが、数日後にオーストラリアでシンポジウムがあって、そこから戻ってきてまた1週間ほどで弘前の研究会に出て、7月はそれで終わってしま…

1年半ぶりのイギリス

GW明けからオックスフォードに滞在している。勤務先とオックスフォードが入っている大学連合が若手向けフェローシップを設けていて、それを利用して2ヶ月ほどこちらにいることになった。 私が博士を取ったのが2021年の3月で、イギリスを去ったのが2022年の9…

短歌の近況

留学中に短歌を趣味として始めてから、早5年近くが経った。感覚的には2-3年くらいのつもりだったので、改めて計算して驚いた。4年前にこんな記事を書いている。 5年やっているとはいえ、私が短歌に向ける熱量には波があり、コロナで実家にこもりきりで博論を…

柑橘あれこれ

突然だが、私はフルーツが大好きだ。嫌いな野菜はタマネギだが、嫌いなフルーツはなく、強いていえばイチジクは大して好きではないが、あれもジャムにしたりするとまあ食ってやってもよいかなという気になる。 「男の一人暮らし」とフルーツ 大学生のときな…

2023年のお仕事

2023年もあとわずかとなった。今年は大学教員として完走した最初の年ということもあり、1年の間に行った仕事についてまとめたいと思い立った。年中何か思い立っていれば毎日が吉日なので、チョロいもんである。これがライフハックというやつに違いない。 学…

不甲斐ないプリンタ

海外で引越しの多い生活をしていたせいで、できるだけモノを増やさない生活を心がける癖がついた。Marie Kondoよろしく、私もspark joyしないものは所有しないようになり、論文などというものは概して人間のjoyをsparkすることはないので、紙媒体ではなく電…

冷やし中華と野球

阪神タイガースがペナントレースをリードしている。2年前もシーズン途中まで首位を走っていたのだが、後半ヤクルトに追い越されて優勝を逃した。そもそも阪神はこの18年間、優勝していない。最後に優勝したのは、なんと私が小学校を卒業した年である。 だか…

索引作成者という仕事

どうも忙しくて前回の記事から時間が空いてしまった。忙しいといっても、別に夜中や土日まで仕事をしているわけではないし、日々7-8時間は寝て友達と飲みに行ったり趣味をする時間はあるのだが、何か気忙しいというか、時間が足りない感じがするのだ。 授業…

学会づくしの3月

「一月は行く、二月は逃げる、三月は去る」とよく言うが、と言おうと思っていたのだが、最近Twitterで、これは主に西日本で言われていることで、東日本では聞いたことがない人も多いという投稿があって、びっくりした。東日本では1-3月が過ぎる速度は遅いの…

気まぐれなまぶた

今日は少し寒かったが、ここ数日春のような陽気が続いていた。外を歩いていてもふとした瞬間に春の匂いが漂ってくるような気がして、つい深呼吸してしまう。先週末は湯島天神の「梅まつり」に行ってきたが、桜ほど派手ではなく、淡い梅の花が裸の枝に小さく…

捨てる神(×7)あれば拾う神あり:論文出版こぼれ話③(CP)

「1月は行く」などとその過ぎる早さを指して言われるが、2023年の1月は私にとってはかなり長かった。正月早々、実家から帰京しようと思った矢先に母親のコロナ感染が発覚して滞在を延長し、ようやく東京に戻ってきたと思ったら今度は手足口病のような発疹が…

旧年の振り返りと新年の抱負:2023

いつの間にか2022年も終わり、2023年になった。年をとるにつれて、1年が経つのが早くなるとはよく言う話だが、去年に限っては逆に随分長く感じた。というのも、やはり変化の大きい年であったということが一番の理由だろう。夏まではまだイギリスにいたのでそ…

ゾウの時間、査読の時間:論文出版こぼれ話②(EJIR)

先月頭にEuropean Journal of International Relationsという雑誌に、新しい論文が掲載された。私は博士課程まで、「天然資源が主権国家の独立過程に与えた影響」というテーマを研究していて、事例としては東南アジアのブルネイ、中東のカタールやバーレーン…

Twitterが終わったらブログで会おう

Twitterがもうすぐ崩壊するかもしれないという話がにわかに現実味を帯びてきて、フォローしている海外の研究者の中にはMastodonという別のメディアに移動するという人もちらほら出てきた。かと思うと日本の政治学界隈では、そんなことなどどこ吹く風でまた方…