紅茶の味噌煮込み

東京駆け出し教員日記

歴史に顔を刻む

イギリスの天気は極めて変わりやすく、「一日の中に四季がある」などと言われるほどである。ついさっきまで快晴だったと思えばじとじとと雨が降り出したり、今日は雨かと思っていたら突然晴れ出したりする。

こういう変化の激しい天気はなかなかクセモノだが、その副産物として1つ良いことがある。虹である。日本にいて虹を見ることはなかなかないけれども、イギリスでは雨から晴れへの変化が頻繁に起きるので、けっこう虹を見る機会が多い。3日ほど前に、こちらに来てから初めての虹を見た!幼いころ少しスコットランドに住んでいた時に沢山虹が見られたという話を親がしていたのを思い出した。今後も度々見られることだろう。

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それはそうとして、先週の水曜日に、カレッジの集合写真を撮るというイベントがあった。参加は必須ではなく、来たい人だけが来て、教員も含めたカレッジ全体の写真を撮り、その写真はカレッジの壁に飾られることになる。うちのカレッジはまだ歴史が浅いので、壁の写真も1993年からスタートしているのだが(設立は1950年)、小さくても写真に写れば、いつか戻ってきた時に自分の顔を発見して懐かしめるというわけ。お金がかかるわけでもないし、写らない理由もないので、参加してきた。

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写真はカレッジの庭に足場を組み立て、そこで五列ぐらいになって撮影する。面白いのは撮り方だ。どうやって並ばせるかというと、教員は最前列として、それ以外の参加者全体を背の順に並べ、前の列から順番に入れていくのだ。Matriculationの時は背の高い人が後ろだったが、要は同じ列の人の背の高さを揃えたほうが見栄えが良くなるということなのだろう。しかし背の順に並ばされたのは考えてみれば小学校以来で、これはポリティカリー・コレクトなのだろうか、誰か文句を言う人がいたりしないのかとちょっと思った。

自分は日本人としては身長が高い方だが、ヨーロッパに来れば普通ぐらいだろう、と思いきや、一番高い列と二番目に高い列のちょうど境目になった。さすがにずば抜けて背が高い人は日本より多いものの、それほど高身長な人ばかりではない。分散が大きいのだろうか。

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向こう側に背の低い人々がおり、反時計回りにだんだん背が高くなっていく。

まあまあそんな感じで、今学期も第3週に入り、生活にだいぶ「日常」感が出てきた。今のところ、とっても充実している。